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ゴミの分別回収

私の住んでいる自治体では、家庭から出るゴミを、以下のように分別することになっている。
「燃やせるゴミ」(生ゴミ、リサイクル不能の紙ゴミ、剪定クズなど)
「燃やせないゴミ」(容器ではないプラスチック製品、リサイクル不能の金属ゴミなど)
「容器包装プラスチック」(何かの入れ物になっていたプラスチック製品)
「缶・ビン・ペットボトル」
「資源物」(リサイクルできる紙ゴミ、古布、金属製品など)

 さて。
この分別、かなり浸透してきたとはいえ、「厳密に」守っている人がどれほどいるだろうか。「厳密に」というのはつまり、新しい靴下を下ろすときに 靴下の品質表示タグを止めつけているプラスチックの紐のようなものは「容プラ」に、タグ本体は材質を確かめて後「紙」または「容プラ」に、靴下の上下についた金属クリップは「不燃ゴミ」に…というようなことを生活のあらゆるゴミの出る場面で「厳密に」行っているという事。

 靴下のタグはタグの紐と一緒に適当に(可燃ゴミか不燃ゴミに)捨てている人が多いんじゃないだろうか。
実際、生活をする上で、「分別難しいです」と言いたくなるゴミは結構多い。(最近の例では「プリ○グルス」のポテトチップスの容器を捨てる時非常に困った)
 分別回収スタート時には、行政もかなり厳しく「分別が守られていないものは回収しません」とやっていたが、最近ちょっと甘くなり、怪しい分別でも持って行ってくれる。…その先、そのゴミがどうなるかは、私は知らない。

 前置きが長くなったが、本題はこれから。

 みみず箱にくだものの皮を入れるとき、産地名を書いたシールがついたままのことがある。そのシール、「紙」ならば いずれ分解されてなくなってしまう。
しかし、「紙のように見えるプラスチック」でできたものだと、半年経とうが1年経とうが、少しも朽ちずに残っている。ティーバッグも同じ。紙ならばなくなる。

「このゴミは、私どもには分解できません。しかるべき方法で処分お願いします。」と、みみず他の生物に言われた気分になる。彼らの「分別」は非常に厳しい。どんなに小さなものでも、彼らに分解できないものはつき返される。
 
 みみずと付き合い始めてから、私の中で確実に、自治体の分別とは違うゴミの分別ができた。
「みみずの食べられるゴミ」
「みみずの食べられないゴミ」
という分別。(ま、中には「食べるのに時間のかかるゴミ」というものもあるけど)ミミズの食べられるゴミ(時間がかかっても)の方は、たとえば道端に放置しても早晩土に帰る。(だからって大量投棄して良いわけじゃ、勿論ないけどね)けどミミズの食べられないゴミの方は、道端に放置したら、そのまんま。紫外線で劣化したり、酸化して朽ちたり、そういうことはあるだろうけど。

 でもって、みみずと付き合い始めてから、自分の日々の暮らしが、いかに「みみずの食べられないゴミ」を排出しているか、よくわかるようになった。
私の家から出るゴミのうち、一番量が多いのが紙のゴミで、次に多いのが容器包装プラスチック。紙ゴミはみみずの食べられるゴミだし、リサイクル方法も一応あるので(本当にされているかは謎だけど)なんとなく大丈夫かな、って思う。容プラは、これがまた、本当によく出る。トイレットペーパー買っても、米買っても容プラは出る。1週間で20リットル入り袋たっぷり1杯出る。その他、不燃ゴミやビン・缶など合わせると、かなりの「みみずの食べられないゴミ」の量になる。

 収集車に乗った後はどうなるか分からないゴミ。出した途端、無関心になる(自分と関係ないやって思う)ゴミ。
みみず箱の中で、みみずにつき返されたプラスチック片を見ると、自分ちから出た「みみずの食べられないゴミ」も、地球上のどこかでつき返されてるんじゃないかと思う。

ウチから出たゴミ、どうなってるんだろうなぁ。




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